PS4 WORLD OF FINAL FANTASY のレビュー
〜プロローグ〜
これが、新しい「ファイナルファンタジー」の大きさ。
記憶を無くした兄弟が不思議な異世界「グリモワル」を舞台に自分達のルーツと世界を救う物語。
【ゲーム性】4点
ストーリーはいつものFFより、ギャグ要素が多く、キャラクターもデフォルメされている為、かなりマイルドな仕上がりになっています。少し勝手が違いますが、FFをやりたいけど敷居が高そうと思っている方には是非プレイして頂きたい。
また、歴代のFF戦士達と共闘したり、過去作のステージやBGMが登場したりと、今までの作品をプレイしてきた人ならば興奮する要素も盛りだくさんです。
さらに、ストーリーとは別に、闘技場や歴代FF戦士のこのゲーム内のその後が分かるクエスト、クリア後の要素等が充実しており、どれもとても楽しめました。特にクエストはついニヤニヤしてしまうような物が多くとても面白かったです。
少し気になったのが、ストーリーの合間にたまに出るアニメーションムービー。最初に見た時は正直「えっ?;」てなりました。世界観が急に変わり違和感がかなりありました。
ゲームシステム自体は、ポケモンの様に敵モンスターを専用の道具を用いて仲間にして、図鑑を埋めたり、戦わせ育てたりする、所謂モンスター育成RPG。
【機能性】4点
ロード時間は短く、ムービーはスキップ機能付き、戦闘にも倍速機能が有り、グラフィックもきれいで操作性に関しても特に違和感ありませんでした。
このゲームの一つの特徴が、「のせのせシステム」。戦闘の際キャラクター同士を積み重ねる事によって、戦闘力を上げたり、技を強化する事ができるシステム。
このシステムが非常に奥深く、色々な組み合わせを試しながら試行錯誤しているのがとても楽しかったです。
また、戦闘中に歴代のFF戦士を「召喚」する事で敵を攻撃してくれたり、味方に様々な恩恵を与えてくれます。さらに、過去作のBGMが各キャラクターの登場曲として用意されており、BGMが聞きたいが為に召喚することも多々ありました(私は、FF13戦闘BGMの「閃光」が好きなのでよくライトニングを召喚してました)。
悪い点は、獲得したモンスターはレベル1から育てなければならない事。中盤〜終盤にかけて新しいモンスターを手に入れてもパーティー採用し辛かったです。一様、サブパーティー機能があるので戦闘に出さずにレベルを上げる事は可能ですが、やはり育てるのに時間がかかるのが難点。
ちなみに戦闘は、FF定番のアクティブタイムバトル方式です。
【テンポ】3点
ムービーは長いものが多く有りましたが、ギャグ要素や歴代のFFキャラの会話が好きだったので、多少長いとは感じましたが、楽しく見れました。
道中に特定の能力を持ったモンスターの力を使って突破するギミックが良く用意されているのですが、これが結構煩わしかったです。手持ちにいないと一度セーブ地点or拠点まで帰らねばならない点、数秒ですがギミックを乗り越える場面を毎回見なければならない点。この二つが私は気になりました。
【キャラクター】4点
このゲームの目玉。歴代のFFキャラクターや敵モンスター、召喚獣、街の人々までほとんどがデフォルメされている為、かなり好みが分かれ賛否両論あると思います。私も最初は少し違和感がありましたが、プレイしているうちに慣れ、これはこれで有りだなと思いました。
また、違う作品同士のキャラクターの掛け合いが見れたり、同じ作品のキャラ同士の新しい出会いや関係性を見れたりして面白かったです(私はFF10大好き人間なので、ユウナとティーダの出会いと掛け合いがなんとも言えませんでした;)。
ちなみに、フルボイスです。
合計 15/20 点
【総評】
FF未プレイの人から歴代FFをプレイしてきた人まで幅広く楽しめる作品。また、モンスター収集やFFキャラの掛け合いを見ているだけでも面白い。私は、トロコンまでやり込みました。是非プレイして欲しい作品。
私のクリア時間は約33時間。
パワーアップ作品の「WORLD OF FINAL FANTASY マキシマ」が発売しているので新規の方はこちらをお勧めします。私も時間に余裕が出来たらプレイしたいと思っています。
[おすすめできる人]
・FFに敷居の高さを感じている人
・歴代のFFタイトルをプレイした人
・デフォルメキャラに嫌悪感がない人